大型連休の前に2日間、休みをとって都内で小旅行をした。先週末は四連休となった。
銀座の百貨店を一回りしてから日比谷まで歩き、江口寿史の展覧会を観た。
「天災は偏執的」とどこかで聞いたことがある。一つのモチーフにこれだけの時間とエネルギーを注ぎ込む「偏執的」な才能に目を見張った。
吉祥寺を舞台にした作品が多い。なじみのある風景に「彼女」たちが彩りを加えている。
往年のヒット作『ストップ!ひばりくん』の原稿もあった。大好きなキャラクターだったのでうれしかった。
都内で一泊。初めて泊まるホテルだったので、非日常を十分に味わった。
翌日は、庭園美術館へ。ここへ来るのは6年前ぶり。東京は夏日。日差しがたっぷりで庭の芝生がとてもきれいだった。
1933年に竣工した旧朝香宮邸。デザインにも関わった允子王妃は竣工の年に亡くなった。遺された家族のうち朝香宮と兄二人は軍務で家を空けることが多く、湛子女王は広い屋敷に一人で過ごす時間も多かったという。企画展では戦前の家族の暮らしぶりを撮影した映像を見ることができた。湛子さんは令和元年まで存命だったとは知らなかった。
戦後、首相公邸や結婚式場になっていたことも知らなかった。
邸宅に歴史あり、そして家族に歴史あり。
帰る途中、渋谷の新名所、スクランブルスクエアの12階まで登った。46階の展望フロアは入場料が高額なのに混雑していた。
渋谷の再開発や新宿方面の高層ビルがよく見えた。
翌日の土曜日は、吉祥寺の中華料理店で娘の誕生会。日曜日は選挙。長い週末だった。