先週の土曜日。寒い朝だった。今季、初めてダウンコートを着て、まず今年最後の診察を受けにS医院へ行った。調子が悪くて10月に薬を増やした。だいぶ回復してきたものの、年末年始はふだんと違う暮らしなので、仕事でもプライベートでも何が起きるかわからない。少し不安があるのでもう一月、薬は増やしたままにしてもらった。
「QOLを向上する努力ができていない」とこぼすと、「焦らない、焦らない」と一休さんのようになだめられた。
診察開始時間前に着いたらすでに2人待っていた。前の人の診察が早かったので病院はすぐ終わった。おそらくあの後、年内最後の診察に来る人で混み合っただろう。
薬局で5週間分の薬をもらい、吉祥寺駅でバスに乗り、神代植物公園へ紅葉狩りに行った。もちろん一人で。
くもりがちでときおり雲のあいだから日差しが差して明るくなる。その瞬間を待って写真を撮った。撮影したあと、iPhoneの写真アプリで調光を自動調整させる。これでかなり明るくなる。それ以上のレタッチは知識もないのでしていない。
カエデも一つ一つ種類が違う。一つずつ名札の写真は撮らなかったけど、一番赤い種類が「増紫」という名前だったことはメモしておいた。
カエデ園を後にして噴水のあるバラ園をゆっくり抜けて大温室へ向かう。12月になってもまだ咲いているバラがあった。
この日は熱帯スイレンだけ見て、ランやベゴニアは見なかった。大温室には休憩所があり、椅子に座って一休みできるし、Wi-Fiがあるので、いつもここからTwitter(現X)に投稿している。今回は動画も投稿した。
写真の熱帯スイレンは左上から、Bull's Eye, St.Louis Gold, Hunter's Moon, June Alison。どういう経緯で名前はつけられるのだろうか。花の色味や姿とはあまり関係はなさそう。ジューン・アリスンは好きな女優なので、きれいな花に名付けられていてうれしい。
植物園で"Natural Mindfulness"を体感したあとはお約束の深大寺そば。のどが渇いたのでまずビール。そばはいつもとは変えて、温かい山菜そばを中盛りで注文し、野菜のかき揚げを足した。たぬきそばと違って山菜のほかに、にんじん、椎茸、筍が入っていて健康的で彩りもよい。
そば屋のあと、深大寺の前の茶店でみたらし団子を一本食べた。甘かった。それから植物園の深大寺門から再入場し、朝通った道を反対に歩き、正門から出てバスに乗った。
心地よい疲れがあり、バスのなかで一眠りした。がんばって吉祥寺からも歩いて帰宅した。途中、和菓子屋でふまんじゅうともみじまんじゅうを買い、妻とおやつに食べた。
朝、8時半に家を出て、帰宅したのは午後3時。歩数は12,000歩。いい一日だった。
日曜日のことも書いておく。妻は頭が痛いから家で休むと言う。私は、家にいると平日と同じになってしまうので、家を出た。天気がよいので隣町の図書館まで歩くことにした。休職していた10年前は、こうしてあちこちの図書館を歩いてまわっていた。
図書館の書棚の前で座ったり立ったりを繰り返していたらめまいがしてきた。お腹も空いてきたので、借りると荷物になるので一回りして気になった本の書名をメモした。あとで予約して、最寄りの図書館で受け取る。空腹でもう歩けなかったので、検索して最寄りのそば屋に入った。
住宅街にあるその店はちょっと気取っていて値段も高い。十割そばのもりそばで1,100円。鴨南蛮は3,000円。もうこれ以上歩きたくなかったのでもりそばだけ食べた。
この日の歩数は13,000。アスファルトの街中を歩いたので植物園よりずっと疲れた。