クリスマスツリー
12/1/2025/MON
怪獣酒場、新橋
メフィラス星人の絵 ナポリタン

先週の金曜日。有給休暇にして、10時過ぎに生協を受け取ってから家を出た。上野で東京都美術館へ行こうかとも考えたけど、午後にケアマネージャーとの面談を予定していて時間が足りなくなりそうだからやめた。代わりに汐留ミュージアムへ行くことにして新橋で降りた。昼食のために地下街でフラッと入った店は怪獣酒場という名前。中はウルトラマンの世界。ちょうど『ウルトラマン』の最終回を録画予約してあった。不思議な偶然。

ナポリタンを注文するとサラダが入ったバルタン星人の腕が運ばれてきた。味はかなりの濃さで完食にちょっと苦労した。

ケアマネージャーとの面談では現在、月火木曜日に行っているデイサービスに水曜日を追加してもらうことにした。いまは空きがないので空きが出たら通所日を増やす。母には少しでも身体と頭を動かしてもらいたい。幸い、デイサービスは嫌がっていない。

宅配の弁当も試したけれど、「いらない」と抵抗された。本人の中ではまだ毎日料理をしていることになっているらしい。無理強いするのはやめた。デイサービスに行けば、週に4回は昼にしっかり食べることになる。冷たい弁当を夜に食べるよりもいいだろう。

土曜の夜、『アド街』の出没地は新橋だった。なつかしい。昔、青樹という焼きトンの店でよく呑んだ。もうこの街で呑むことはないかもしれない。


さくいん:ウルトラマン


12/2/2025/TUE
ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末、パナソニック汐留ミュージアム
ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末

先週の金曜日。午後にケアマネージャーとの面談があるので休みにした。さて午前には、何をするか。上野まで行って、ゴッホか、運慶か、印象派を見ようかと思ったけど、ちょっと時間が足りない。そこで実家までの途中にある汐留ミュージアムへ行くことにした。

絵画や彫刻を見るのはむろん楽しい。工芸品や工業デザインを見るのも楽しい。工芸品を見るようになったきっかけは3年前の日本伝統工芸展。その後、伝統工芸展は毎年見ている。この美術館でも金工品の展示も見た。

今回も食器が見ていて楽しかった。アールヌーボー的な曲線を排した幾何学模様が面白い。

食器や家具を見てなぜ楽しいのか、自分でもわからない。一人で美術館にいること、それ自体が幸福な時間に感じられる。それは初めての海外旅行でスミソニアンへ行ったときから変わらない。

ルオーの展示室では「キリストとの親しき集い」を見ることができた。売店で「夕べの星」("Stella Vespertina")の絵はがきを買った。

面談の時間までに問題なく実家に到着した。


さくいん:ウィーン汐留ミュージアムアメリカルオー


12/4/2025/THU
大谷翔平と英語

大谷翔平は渡米して8年経ち、日常の英語で不自由していないことはベンチの様子を見てもわかる。でも、試合後のインタビューなど公の場面では通訳を介して話す。いまやドジャースだけでなく、MLBの顔なのだから。質問があらかじめ用意されているような場面ではもっと英語で話せばいいのにと思う。

彼独特の完璧主義が拙い英語で話すことを妨げているのだろうか。

日本の相撲界では、まず日本語が使えるようになることから始まる。外国出身の力士も、日本語でインタビューに答えている。

MLBでもラテンアメリカ出身の選手たちはパーフェクトではないものの、自分の口で英語を話している。八村塁もインタビューには英語で答えている。聞き取ることに不安があるなら、質問を翻訳してもらって、英語で答えればいいのではないか。

大谷はいつまで「英語を話さない外国人」でいるのか、あるいは、「いつ、授賞式などさまざまな公の場面で英語で話す"アメリカ人"」になるか。

とても興味深い。

実家に泊まった先週末、土曜の夜、大谷翔平の活躍を振りかえるテレビ番組を見た。東京での開幕戦について触れなかったので少々驚いた。長年信頼していたパートナーの逮捕という大変な出来事で始まったシーズンをよく平常心で切り抜けたと思う。

とりわけ、NLCS、第4戦の活躍は凄かった。これまで、元気がないときには具志堅用高や井上尚弥のKOシーンを見ていた。これからは、3HR、10Kの動画ストレス発散用のプレイリストに入れておく。


さくいん:野球大谷翔平英語具志堅用高


12/5/2025/FRI
プレゼピオ
プレゼピオ ホットワインのラベル

毎年飾っているプレゼピオ(クリスマスのジオラマ)を今年も飾った。

子どもたちも巣立ったので大きなクリスマスツリーはもう立てない。

冬の楽しみ、ホットワインも買った。

あとはシュトーレンとパネトーネがあれば準備完了。パネトーネは大きいと食べきれないので、小さいものを探してみる。

クリスマスのプレイリストに変化はない。定番の曲ばかり聴いている。

クリスマスには、ホットワインを飲みながら、毎年読んでいる『四人目の博士』を読む。


12/6/2025/SAT
変な夢

先週末、実家に泊まった夜、よく眠れなかった。浅い眠りで見た夢を珍しく覚えていた。

内容を妻に話したら面白がって「書き残しておけ」と言われたので記録しておく。

なぜか、野茂英雄(同い年)と食事をしている。

野茂曰く、「ヤンキースに相撲を好きな人がいて、頼んで家に土俵を作ってもらったんだ」

なぜ野茂?なぜ相撲?なぜヤンキース?

青美錦と大谷翔平の活躍から連想されて頭のなかでかき混ぜられているのか。

私の深層心理はどうなっているのだろう。


さくいん:野茂英雄大谷翔平


12/7/2025/SUN
小さな書斎と趣味の部屋 秘密基地の造り方。 (サンエイムック 男の隠れ家ベストシリーズ)、三栄、2025
小さな書斎と趣味の部屋 秘密基地の造り方。

先月、「私のコックピット」というタイトルで自室について文章を書いた。

書きながら、もっと自分にとって居心地のいい場所にしたい、そうするにはどうしたらいいだろう、と考えをめぐらせていた。ちょうど参考にしたくなるような雑誌を楽天マガジンで見つけたので電子版を読んでみた。

たくさんの実例を見ていてわかったことは、目的や趣味が明確なほどいい部屋ができるということ。読書なり音楽なり、クルマなり投資の取引なり、コンセプトが明確なほど部屋に趣きが出る。

ところが、私には「私の趣味はこれ!」と言い切れる趣味がない。部屋では読書もすれば音楽も聴くし、動画も見る。そのいずれにも深いこだわりがあるわけではない。むしろ浅く広い趣味が私の個性かもしれない。

せっかく自分の空間を持っていて、長い時間をそこで過ごしているのだから、自室をもっと居心地がいい場所に改装したい。好きなものを並べて飾りたい。何を飾るか、時間をかけてゆっくり考える。そういう時間がまた楽しい時間になる。


12/9/2025/TUE
詩人たちと聖書、柴崎聰、宗教の時間、NHKラジオ

Twitter(現X)の投稿番組を知り、聴き逃し配信で聴いた。

日本の知識人にとってのキリスト教の受容。それだけで大きなテーマ。知識人と聖書というテーマも十分に大きい。今回は「詩人と聖書」というテーマに絞ったおかげで深い話を聴くことができた。

よく知られた藤村「初恋」に創世記が隠されているという指摘には率直に驚いた。藤村は教会を離れたけど、キリスト教からは離れなかった。講師は「棄教者」でなく「離教者」と考えるべきと説明していた。

石原吉郎について。彼も受洗したものの教会から離れた者だった。しかし、棄教したわけではない。石原にとって聖書は「単なる素材ではなかった」。そのあと、森有正の言葉が引用された。

文学的創造活動の根源にあってそれに生命を与え、その方向を決定するもの

この言葉が石原について述べたものなのか、一般的に詩人をはじめ文学者にとっての聖書の意義を述べたものか、放送を聴くかぎりでははわからなかった。

石原は「キリストや神様がすぐ出てくるような詩はキリスト教詩とは言えない」と発言したことがあるという。ここから考えると、石原は八木重吉を評価しないという見立てになる。

でも、私には、二人かけ離れているようにはとても思えない。単に私が好きな詩人というだけではない共通する何かが二人のあいだにある気がする

はにかみ屋、「含羞の人」と紹介された阪田寛夫について、もっと知りたいと思った。


さくいん:NHK(ラジオ)島崎藤村石原吉郎森有正八木重吉